フッ素洗口推進のパンフレットやホームページなどで説明されていること

1.WHOがむし歯予防のための水道水フッ素化を推奨している。日本はされていないから先進国の中で一番遅れている。だからむし歯が多い。水道水フッ素化はどこの国でもやっている。アメリカを始め韓国など世界中でやっている。

2.フッ素は自然界や食品の中などどこにでもある。だから安全。WHOでは必須栄養素と言っている。水道水フッ素添加ができないならフッ素でうがい(フッ化物洗口=フッ素洗口=ふっそせんこう)が効果がある。幼児からやる方がいい。

3.世界中の機関が推奨し、WHOや厚労省のガイドラインでも安全だと言っている。

4.永い実施の歴史で事故や中毒など一度もなかった。

5.生活習慣にするのには集団実施がよい。希望者に実施している。

6.反対している人は少数。

 このような説明では殆どの人はフッ素洗口はいいものだということになります。特に歯科医師会や学校などからパンフレットが出されると、保護者はそれだけで信じることが多いです。

このような説明でいいのでしょうか。保護者が公正な判断ができるのでしょうか。今、医療現場ではインフォームド・コンセントが常識です。処方してもらった薬の説明書でも副作用の説明が必ずあります。何か比較して物を購入するときも必ず長所や欠点を調べて判断するはずです。フッ素洗口説明パンフレットでは都合のいい情報のみ記載しているのが殆どです。

果たしてこれでいいでしょうか。

1.水道水フッ素添加の世界状況を誤解されないように表記すべきです。実情はヨーロッパでは皆無に近くなっています。アメリカやカナダでも中止する都市が増えてきています。逆に、開発途上国では増えてきています。また、むし歯数は西欧もアメリカも日本も同じように減ってきています。国内もフッ素洗口に関係なく減ってきています。西欧での中止の理由もフッ素推進派は「ヨーロッパでは他の方法でのフッ素の摂取が多いから」と言ってますが、それは現地歯科医師会などの代弁をしているわけで、選挙や住民投票、議会での議決で中止した方は「むし歯予防の有効性がない」「危険性がある」などと表明していることをインターネットで知ることができます。これ一つみても推進に都合のいい情報しか流していないことがわかりました。「世界情勢」にリンクされているスイスのバーゼル、イギリスのリバプールなどのリンクを是非見てください。本当の理由がわかります。

2.フッ素について、世界保健機関(WHO)では必須栄養素と言っていますが、日本では厚労省の「日本人の食事摂取基準」「食事摂取基準を設定した栄養素を策定した指標」や文科省の「日本食品標準成分表」ではフッ素は入っていません。即ち、必須栄養素とは言ってません。厚労省や大学の栄養学の専門家、国立医薬品食品衛生研究所に聞いても、日本ではWHOのように言ってないというのが見解でした。あえてWHOなどの見解を出すのはフッ素の有効性を誘導することになりかねません。
日本の見解は「学習情報」の下段にリンクしています。

 自然界や食品に含まれているから安全という論法だと、放射線やクロム、亜鉛も安全と言うことになります。フッ素は確かに自然や食品中、体内にも微量元素として存在しています。しかし、洗口で使われる化学物質としてのフッ素やフッ化ナトリウムの毒性を説明するには全く不適切です。「学習資料参照。」左メニューの「フッ素とは」参照。飛躍した論理は安全性の誘導としか考えられない。
 
3.多くのノーベル賞受賞者や化学者、病理学者、医学関係者のフッ化物応用への批判により
 WHO、ユニセフ、全米研究評議会、アメリカ歯科医師会などが従来の考え方を変えたり修正してきています。
 ・フッ素洗口の推進を言っているのは政府機関とその管下にある機関や推進歯科医師会が多いです。民意はどうか。市民運動としてフッ素洗口を是非やって欲しいというようなことが聞こえてきません。

4.水道水フッ素添加やフッ素を多量に含む水道、地下水利用では、世界中で歯フッ素症、骨フッ素症、がんなど、多くの症状が報告されています
 ・日本でも、宝塚市や西宮市で1970年以降斑状歯(歯フッ素症)が問題となり、医療補償を行っています。フッ素量が多いところでは現在でも起きていると考えられます。
 ・フッ化物洗口でも、嘔吐や下痢、腹痛などの中毒症状が報告されています。安全性のみが強調され、インフォームドコンセントが不十分なため、潜在的な健康被害者がいると思われます。各地で報告されてます。

5.反対が少数派でなく、推進派がいかに少数であるか下記の実施率の表でわかります。
 日本でフッ素洗口をしているのは次のとおり一部の施設、人数です。
 推進側は熱心な推進学者と現場の歯科医師が中心なのに対して、反対する専門家は現場歯科医師だけでなく、医師、大学や研究機関の学者、化学者、弁護士、医事評論家など多岐にわたっています。それと反対の市民運動です。

  施設実施率%  人数実施率%
 保育所   13.9    9.5
 幼稚園    6.5    4.7 
 小学校    9.1    6.3 
 中学校    2.7    1.5 
 その他    3.1     2.7 
 合計    9.0     5.1 

(2008年3月調査 NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議調査公表から抜粋)
数値は全国施設数、全国総人数に対する実施数割合。

 このように、熱心な推進者のいる一部の地域が私たちが指摘する危険にさらされているのです。しかも低年齢で集団で事実上強制実施に近い形で実施されているため問題となるのです。
 フッ素洗口しているので歯数が少ないと言うことについてはメニュー8「フッ素なしでもむし歯減少」を参照してください。


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