2.フッ素とは その1

フッ素推進のパンフレットやホームページでは次のように述べています。
 フッ素は海や川、土中などに含まれていて自然の中に普通にあるもの。多くの食べ物にも含まれている体に必要な栄養あるいはWHOが認める必須栄養素。食べ物や洗口に使うフッ素の量は微量なので安全。とり過ぎによる斑状歯は審美上の問題。


このようなフッ素の説明でいいでしょうか。

 推進派が作る一般向けパンフレットや、議員向けの説明資料でもこれにつきます。あとは食品などのカットが入れば全国共通です。

 フッ素はあらゆる物に含まれています。食品で言えば海産物、海草や小魚、エビ、オキアミなどに多く含まれています。お茶やビールにもあります。抗生物質、解熱剤、精神疾患の薬剤、テフロン加工のフライパンにも使われています。身近な存在です。むし歯予防ではフッ素塗布、フッ素洗口に使われています。食品の小魚などに含まれているフッ素フッ化カルシウムは消化吸収がされにくいため、それほど血中フッ素濃度はあがりません。ビールを大量に飲みすぎてもフッ素中毒の前にアルコール中毒になります。
 しかし、歯磨剤や洗口剤に含まれるフッ素は吸収されやすく血中フッ素濃度をあげるので危険性があります。フッ素樹脂加工フライパンも商品として出たときは材料が焦げつかないと喜ばれました。しかしアメリカ人が好きなベーコンなどを熱したときにペットの小鳥が死んだり、呼吸困難やせき、発熱に似た症状が続出し大問題になりました。360度で有機フッ素化合物が発生し、さらに高温になると猛毒のフッ化水素を発生します。健康な人が被害を受けたりペットが死ぬことで市民環境団体のレポートが発表され大きな問題となったわけです。2005年になってアメリカ環境保護局(EPA)が発がん性が深刻であるとまとめたのです。現在日本でも売られている同種のフライパンには高温使用の注意が表示されています。電磁調理器具などで使う場合は高温での使用はしないでくださいと表示されていたりします。とにかく空焚きは絶対避けてください。それで最近では昔の鉄製が人気になってきているのです(重くて高価)。

 フッ素の血中濃度が上がると様々な症状が出てくるので危険とされてます。

 天然に存在するから安全といっても、水銀やカドニウムも自然に存在しますが公害として水俣病やイタイイタイ病を起こしました。放射能もしかりです。
 天然の水源から水道水を供給した宝塚市の斑状歯はフッ素による慢性中毒症状で、治療費を公費で弁償しているのです。

あらためて無機フッ素とは

第一群 常温でガス状、フッ化水素、四フッ化珪素など。刺激性、腐食性が強く、毒性は極めて強い。

第二群 フッ化水素酸、フッ化珪素酸、および酸性のフッ化物。これらも毒性が非常に強い。

第三群 水溶性のフッ化物及び珪フッ化物。毒性は比較的強い。代表的なものはフッ化ナトリウムで、殺虫剤、消毒剤、漂白剤に用いられる。0.2gまでは胃腸障害のみであるが、数g以上では痙攣(けいれん)、意識障害も加わって致命的となる。(大阪医科大学河野公一教授資料) 

 洗口に使用されるのは第三群のフッ化ナトリウムですが、酸性の胃液と混じれば、毒性の強い第二群のフッ化水素酸が発生します。「がぶがぶ飲んでも大丈夫」などというのはとんでもない話です。

 斑状歯についてもアメリカ政府は斑状歯は審美上の問題といってますが、NRC(全米研究評議会)は審美上の問題だけでないと表明しています。

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