6.インフォームド・コンセント(説明と合意)

 フッ素洗口に際して、歯科医師会が作っている一般向け、保護者向けパンフレットのどこにも副作用や薬剤の注意記述がありません。

 それは実施率を上げるために、反対者が出ないように安全性のみを記述しているのです。だから医薬品の添付文書には書かれている使用上の注意や副作用の情報も、それよりも濃度の濃い試薬を使っているにもかかわらず、推進派の出す説明文書には記述されないということが起きるのです。

だからフッ化物洗口は希望性(任意)と言っても、保護者に選択に当たって一方の情報しか与えていないことになります。

 市町村が実施している乳幼児ワクチン接種などでも、ワクチン接種事故の可能性やワクチンが毒性を薄めたものから作られていることや、人体に入って毒性が強まり健康被害が起きる可能性があることを記述しています。これは医師の世界では常識なのです。

 洗口での副作用は絶対ないということが前提となっています。パンフレットや保護者向け文書では安全性が確立されているというような
記述になっています。

何か間違っていませんか。

 それでは安全性を証明してくださいというと、なんと答えていると思いますか。推進歯科医師会内部で歯科医師にフッ化物洗口批判対策として返答マニュアルさえ作っているところがあります。

新潟県歯科医師会作成「歯科医師にとってのフッ素洗口」では
 「科学的にいえば、「絶対」の安全性証明は不可能なのに、(フッ化物洗口反対派は)「100%の安全性の立証」という無理な要求をしてくる」と記述されています。

科学で絶対というのが証明できないから、フッ素洗口をする場合にも危険性を記述してくださいと言っているのです。それがインフォームド・コンセントなのです。

 残念なことは児童生徒の健康と安全を守るはずの学校説明文書にも危険性が記述されていない場合があります。

 このような姿勢だから、現実に起こった事故なども事故でなくなり、ふたをすることになります。後で大変なことになるのです。

第29回
日本フッ素研究会・全国集会


とき
2009年10月25日(日)
 午前10時〜午後3時
ところ
日本教育会館
(東京都千代田区一ツ橋2-6-2