4.フッ化物の危険性

 危険性について、フッ素洗口推進論者は当然のごとく、ないと主張しています。これに対し大学の研究者や現場歯科医師などから種々の報告、疫学調査、実験証明が出されています。推進の機関も自ら関与した調査や実験でないため、根拠がないなどと宣伝するわけです。今までの公害問題や薬害問題とまったく同じ構図といえます。現実に被害者が出現し、しかも拡大し社会問題として取り上げられ、裁判沙汰になり、無視できなくなってから認知するという構図です。
 世界的に発信されているフッ素と健康について列挙してみます。

     (「フッ素にたよらない虫歯予防」より 柳沢文徳 東京医科歯科大学名誉教授)
  1.発がん性 ・・・・・・・・ 遺伝毒性、体細胞ではガンの誘引となる可能性が高い。
  2.ダウン症候群・・・・・・ アメリカ・ウィスコンシン大学ラパポートの疫学調査。
  3.催奇性  ・・・・・・・・・ 新潟大学歯学部予防歯科 堀井欣一教授の実験証明。
  4.甲状腺 ・・・・・・・・・・ 肥大、機能亢進(ヨウ素との関係)、甲状腺ホルモン低下。
  5.アレルギー ・・・・・・・ アルブミンフッ素化合物(アレルゲン説)
  6.大動脈 ・・・・・・・・・・ フッ素の沈着が軟部組織で最も多い。動脈硬化とも関係。
  7.酵素阻害 ・・・・・・・・ アルカリホスファターゼが上昇する。
  8.難聴 ・・・・・・・・・・・・ 疫学調査(松下)、動物実験で証明。
  9.その他 ・・・・・・・・・・ @フッ素化された飲料水によって、胃腸管の痛み、吐き気、便秘と下痢の繰り
                   返し、並びに神経筋症候(頭痛、かゆみ、筋肉痛、関節痛)のような臨床症
                   状がひき起こされる(H.T.Petraborg,1974)。
                 A血清カルシウム(Ca)の低下
                 B生命の短縮。

 推進派は、「洗口液をごくごく飲んでもいい」(境脩福岡歯科大学名誉教授)、「塗布に用いる薬液2mlを全部飲み込んでも危険はない(9000ppm 18mg)」(「フッ化物応用と健康」可児徳子朝日歯科大学教授より)
などと主張しています。

 また、フッ素の中毒量を体重1kgあたり2mgと主張している推進者がいますが、根拠としているのは1898年(明治31年)のバルドウィンによる人体実験した経過から作成された論文によるものです。ただし、バルドウィンは自身の体重等を明記していない。また、実験結果はバルドウィン一人だけが行ったものです。多数の研究があるのに100年以上前の論文で、たった一人の1回だけの不完全な人体実験をよりどころとしています。

 推進派の言う急性中毒とは病院に搬送して治療を必要とする、命にかかわる中毒症状です。従って、フッ素洗口後の吐き気などは中毒症状とは言わないと考えています。果たしてそうでしょうか。普通に考えて、命にかかわらなくても、気持ちが悪くなったり、吐き気がしたり、下痢をするのも初期の中毒症状です。

 ニューイングランドジャーナルオブメディスンによれば体重1kgあたり0.3mgで中毒量と言ってます。国内学者では不快症状の発現は0.1mgから0.2mgと言ってます。ドイツではフッ化ナトリウム錠剤服用実験で健康な男子10人中7人に胃の異常があるとしています。

 国内での人体実験で有名なのは新潟大学での人体実験です。
 1987年大学3年生70数名に対し、二重盲検法でフッ素液を飲んだ学生の68%に嘔吐、吐き気、腹痛、よだれ、顔色変化などの症状が見られました。実験に使われた量は6歳児のフッ素洗口における全量飲み込みと同じ量でした。大学生の体重は50kg以上です。小学生は当然少ないので、症状はもっと起こりやすくなります。

 現実に現在でも各地でこのような事故が起きて医療機関にかかったりしています。
推進歯科医師が安全だと言って中毒症状など副作用のことを否定する。だから行政や実施施設はそのことを説明しない。だから保護者や子どもは実際に起きても洗口のことと気づかないしわからない

 文科省や厚労省も「安全性は確立されている」としているので調査しない。調査しないから表面化しない
 これでも子どもたちに危険性はないのですか。
 さらに詳細な論文などは「学習会資料」メニューを見てください。これからも掲載していきます。