3.フッ素洗口とは

実際に行われているフッ化物洗口の手順
(実施市町村によってかなり違います。代表的なパターンを近日中に公開します)

<洗口液と管理>

歯科医の指示のもと薬剤師が溶解希釈をし園や学校へ。

学校の保健室などの大型冷蔵庫に鍵付きで保管。

<実施手順>

1 保育士や教員が洗口液の入ったポリタンクからクラス分に分ける。

2 クラス担任が一人ひとりのカップに分注する。

3 担任の合図で一斉に口に含み、ブクブクうがいをする。
   30秒から1分

4 合図でうがいをやめ、水飲み場で洗口液を吐き出し、カップを洗浄保管する。


<現場の保育士、教員などの苦悩>

子ども達が登園、登校する朝の時間は職員にとっても忙しい時間。
朝の打ち合わせが終わると、担任はクラスへ行き、子ども達の様子を見るところから1日が始まります。
いつもの元気がない子、熱がある子、子ども達との会話でも日によって体調が変わる子ども達です。そのほかアトピーの子、アレルギーの子など多種多様な子ども達を預かっているのです。一律にフッ化物洗口をすることは大いに問題があるのです。

特に小中学校では教育課程に弾力性がなくなり時数確保が必須の命題になっています。
昔は諸行事(春や秋の遠足、運動会や記録会、学芸会、訓練など)が多く、それに多くの時数が確保され、時数管理に柔軟性がありました。現在は行事が縮小され、教科指導の時数が増え、その管理(確保)も厳しくなっています。そのような中で、フッ化物洗口の準備や後片付けで授業時間が短くなるという問題がでています。


<子ども同士の問題>

フッ化物洗口をしない子に対して子ども同士の問題が出ています。
「○○ちゃんはどうしてやらないの」「○○ずるいぞ」などです。
集団洗口が原因の無用の「いじめ」です。
現場の新たな問題を推進歯科医師は知っていますか。


<現実に起きている事故(急性中毒症状)>

実際に急性中毒症状が出ている事故は起こっています。
にもかかわらず、今まで1度も起きたことがないと推進歯科医師会や担当行政は言ってます。
彼らがそう言うのも当然のことかもしれません。彼らの急性中毒症状というのは病院に搬送されて胃の洗浄などを行うのを急性中毒症状と言っているからです。

でも一般の常識ではどうでしょうか。医薬品であるミラノールやオラブリス(450ppm)などの使用上の注意や副作用情報を見ると、「過敏症状が出た場合は直ちに使用を中止すること」「嘔吐、下痢、腹痛などの急性中毒症状」などとしっかり書かれています。実際に使われているのは濃度が倍のフッ化ナトリウム(900ppm)を使っているのが大半です。
洗口を実施する前に、最初から「事故はない」「安全性が確立している」などと、学校を通して言われて
いるため、症状があっても子どもや保護者、教員に急性中毒の認識がなく、事故が表出しないのが
現状です。

 病院に行っても原因不明で対処されたり、しまいには子どもの体質の問題として諦めたりするのです。私たちの情報に巡り会ったり、知っている人に指摘されて初めて改善されたという事例が各地から報告されています。でもこれは氷山の一角といえます。