10.フッ素洗口と環境問題


フッ化物洗口で使われているフッ化ナトリウム

 下水道部署では水道法上の基準(0.8ppm以下)で総量を計算し、基準内だから良いとしているようです。もしさらに拡大して総量を超えるようなことが起きたらどうするのでしょうか。基準を都合のいいように変えるのでしょうか。
 フッ化物洗口が一般的になり、推進者が主張するように水道にもフッ素が添加するようになれば、より大量にフッ化物が下水を通して流れていくことになります。そうなると、今まで環境に配慮して地道に努力してきたことも、一挙に無駄なこととして水泡に帰することになります。水道水の飲料や料理に使う量は1%といわれています。ということは、洗濯や掃除、お風呂に使うフッ素水は下水に流れていくことになります。
環境政策と矛盾しませんか。
下流の都市に影響しませんか。
海が汚染されませんか。
西欧では普通に論議されてフッ素添加が行われていないのです。河川、海洋汚染の問題でもあるのです。


フッ素は環境汚染物質

1974年に国連人間環境委員会がフッ素を地球的規模の環境汚染物質として世界各国に、その監視と測定を呼びかけました。

地球規模でモニタリング(監視測定)すべきもの国連人間環境委員会(1974年)
先順位 汚染物質 媒体
T So2+浮遊粒子状物
電離放射性物質(90SR+137Cs)
空気
食品
U O3
DDT及びその他の有機塩素化合物
空気
V Cdとその化合物
硝酸塩、亜硝酸塩
No,No2
食品、人、水
飲料品、食品
空気
W 水銀とその化合物

Co2
食品、水
空気、食品
空気
X Co
石油系炭化水素
空気
Y フッ化物 新鮮な水
Z アスベスト
As
空気
飲料水
[ マイコトキシン
微生物汚染
反応性の高い炭化水素
食品
食品
空気


この表で注目したいのは、肺がんを引き起こすとして社会問題となったアスベストよりフッ素の方がランクが上なことです。つまりフッ素はアスベストよりも危険な公害物質であるということなのです。1974年国連人間環境委員会は、フッ素を水銀やカドミウムと同じ環境汚染物質として世界各国にその監視と測定を呼び掛けたのです、国連人間環境委員会は、次のような基準を基に検討して環境汚染物質の世界的な監視をしているのです。 

(a)その物質が人間の健康と財産にや天候や生態系に現在そして将来悪影響を与えるか。
(b)その物質が環境中で残留性があり分解されにくいか、また人体への食物連鎖を通じての蓄積性があるか。
(c)その物質が環境中で化学的変化を受けより有害なものとか毒性の強いものに変化するか。
(d)環境中にどれくらい有るか、どのように循環するか。
(e)現在そして将来、人体や環境中で濃縮されるか。
(f)その物質にどれくらいの人々が暴露を受けているのか、その頻度。
(g)その物質を含む物から、その物質を測定する場合、現在の科学レベルから判断して実行できるか。
(h)環境汚染の進行を評価する上で、その物質を測定することによって得られる情報の現在そして将来的な価値。
(i)その物質の分布状態からみて、地球的規模での環境監視システムの一環としてその物質を一定の測定方法で測定することの適合性。