校長先生・園長先生・保育士・教職員のみなさま
              集団フッ化物先口に関するQ&A
 
Q1: フッ化物って、どんな物ですか?

A1: 自然界に含まれているフッ素は特別の条件がない限り問題ありません。しかし、化学物質のフ ッ化ナトリウムは世界中で劇物に指定されています。今でも海外ではゴキブリ退治薬、殺鼠剤として使われています。
 
Q2: フッ化物洗口はむし歯予防にどうしても必要なことですか?
 
A2: 2009年文科省発表では1人平均1.4本です。10年前に比べて半減しています。1994年に調査を開始して以来、順調に減少しています。フッ素洗口していてもしていなくても同じように減少しています。世界中どこにでも言えることです。
  むし歯は学校における歯科保健指導や予防意識の向上で減ってきているのです。
むし歯が減った今になってなぜ、薬物を口に入れて口すすぎをしなくてはならないのでしょうか。たとえ多少の効果があったとしても、必要性が低く、危険性が高い衛生事業と考えざるを得ません。
 
Q3: その効果ですが、むし歯予防に有効性が高いと聞いたのですが?
 
A3: フッ素洗口していない東京都や広島県はむし歯が少ない都県として上位です。一番先口実施率の高い佐賀県は中位です。フッ素先口推進者はこのことにふれたがりません。説明もできません。厚生労働省の手引き(マニュアル)には30〜80%のむし歯予防効果があると書いてあります。しかし世界中からフッ化物洗口の効果を調べた論文をすべて集め、論文の信憑性とその効果を検証した報告が出ました。「歯磨きをしていればフッ化物洗口の効果は7%で、それも統計的に意味のあるものではない」という結論です。驚くべきは、日本の論文のレベルは低いとしてそれに1編も採用されなかったことです。(注1)
  むし歯保有率がワースト○位などと順位を付けて言われる時、平均との差は1本未満です。その零点何本のために、薄めるとはいえガラスを溶かしたり、ゴキブリを殺したりするような薬物を子供の口に入れることは危険で、しかも有効性はほとんどないのです。
 
Q4: 危険性とか有害性ってどんなことですか?
 
A4: 事業を推進している学者たちは、洗口における誤飲で急性中毒は起こらないと言っています。その論文は何と100年以上前のものです。年齢や体重が少ないほど、また洗口液が濃い(週1回法、フッ素が900ppm)時、子供が空腹である時ほど、誤飲で急性中毒が起きることがありますります。しかも中毒が起こった場合の責任の所在も明確でありません。中毒センターのある筑波大学の内藤浩史名誉教授は「中毒百科:事例・病態・治療」という著 書の中で、「体重10kgの小児が(洗口剤・ミラノール)1包(1g)を飲むと中毒を起こす」と記しています。
  症状は、「よだれ・気持ちが悪い → 嘔吐、腹痛・下痢 → けいれん、不整脈」です。
 
Q5: 洗口を何年もして、慢性の有害作用は起こらないのですか?
 
A5: WHOは「6歳未満の子供にはフッ化物洗口は禁忌」としています。しかし事業を推進する学者たちは、日本では、水道水にフッ化物を添加(0.8〜1 ppm)しておらず、他のフッ素応用が.ないので、この事項はあてはまらないと言っています。しかしその後、日本では練り歯磨きへのフッ化物添加(1,000ppm)が進み、食品からのフッ素摂取に加え、フッ化物洗口や他のフッ素を含む歯科衛生材料の応用が加わると慢性中毒の現れとして、斑状歯が出る危険性があります。子供に生え始めた永久歯が着色していてびっくりしたという母親の声がポツポツと日本で現れています。
  北海道各地でも斑状歯(次項に写真)やその初期症状である白斑が出てきています。白斑は歯の表面にツヤのない白い部分(斑)が現れることで、エナメル質が損なわれて、進むと褐色の斑状歯になります。これが歯のフッ素症、いわゆる斑状歯と言われています。
 インドや中国では風土病(地方病)です。インドでは6000万人、中国でも4000万人と発表され、中国ではそのうち、1800万人が歯のフッ素症、150万人が骨のフッ素症です。インドでは6000万人のうち600万人が子どものフッ素症です。フッ素を長期にわたって暴露(摂取)した慢性中毒です

Q6:その斑状歯って何ですか?


Q7: 斑状歯の他にどんな有害性があるのですか?
 
A7: 体に入ったフッ素は主に歯と骨に蓄積します。小児期のフッ素の過剰摂取が骨肉腫という骨の悪性腫瘍を起こすことは米国の疫学調査や動物実験、骨肉腫の子供のフッ素摂取歴から、繰り返しその危険性が報告されてきました。フッ化物洗口を実施したら、その効果と共に、斑状歯の発生がないか、他に骨肉腫や骨折が増えないかなど、実施する厚生労働省なり、地方自治体は、予断のない客観的な追跡調査をするべきです。他に骨折の増加、IQの低下、ダウン症、内臓疾患などがあります。
 
Q8: 保育教育施設でフッ化物洗口を始める前の情報提供について、どう考えますか?
 
A8: 現在、フッ化物洗口は保育所や幼稚園、小学校のモデル校などで、実施が広がっています。その際、ここに書いたような情報を全く伝えないで、保護者の同意を取っています。 これはいわゆる「インフォームド・コンセント」に反し、子供と保護者の人権を踏みにじる行為です。

 
Q9:世界はどうなっていますか。
 
A9:フッ素水道水を勧めたアメリカ疾病予防管理センターは、2007年に全米の子どもの40%が斑状歯になっていると報告しました。また、アメリカ人の3人に1人(6800万人)が何らかの関節炎になっていると報告しました。 これについてNRC(注2)の審査員は潜在的なフッ素中毒による関節炎患者が多いといってます。骨フッ素症の最初に見られる徴候は関節痛だからです。
 アメリカ国内でもフッ化物応用の反対運動が起きているのです。

 注1)コクランシステマティック・レビュー世界中の医療情報を収集、審査、評価する機関
 注2)NRC:行政・立法府の外部独立組織で多数の常設委員会を持ち議会や規制省庁に対        して専門的な助言や勧告、評価を行う。全米研究評議会の略。

参考
 ホームページ:http://www.geocities.jp/m_kato_clinic/
 ホームページ:http://members.jcom.home.ne.jp/tomura/murakami/index.htm
 ホームページ:http://fusso.jp